NPO法人 Relight

NPO法人Relight設立のご報告

生活困窮者支援をより本質的かつ継続的に届けるため、新たに「NPO法人Relight」を設立しました。
  
Relightではこれまで、株式会社として約5年間、住まいや仕事を失った方に対し、「寮付きの仕事の提供」や「入居審査の通らない方向けに賃貸住宅の提供」など、生活再建のきっかけとなる機会提供を行ってきました。
累計相談件数は18,000件以上にのぼり、毎月全国から200件以上相談の問い合わせをいただいています。
  
しかしながらそれと同時に、彼らが抱えるたくさんの困難にも出会いました。

  • 人間関係が苦手で仕事が続かないし、相談できる人もいない
  • お金の管理が苦手で、収入があっても滞納や借金をしてしまう
  • 役所の支援を知らない、うまく利用できない
  • 過去の滞納歴から賃貸の審査が通らず自分で部屋を借りられない

なぜNPO法人が必要だったのか?

こうした深刻な課題に取り組むためには、企業だけの仕組みだけでは限界があることを実感しました。
人の変化をKPI化することは困難で、行ったり来たりの長期戦になります。
無理やりビジネスロジックに当てはめようとするときに、歪みがでてしまいそうなケースもありました。
(その場合は採算度外視で福祉にお繋ぎできるよう、みんなで頑張ってきました)

 

知らない人に相談をすることは、かなりの体力が必要です。
ビジネスとしては対応できないかもしれないけれど、ビジネスの窓口だから相談できたのかもしれない。
そして、せっかく問い合わせてくれたのだから、自社事業で対応できない場合も何かしらの解決方法にしっかり繋げていきたいと考えるようになりました。

 

株式会社として、雇用や住居といった機会提供をより多くの方に広げていくこと。
寄付型NPO法人として、より困難を抱えている方の根本的な体質改善をしていくこと。
広く、そして深く課題にアプローチしていくことを考えたときに、別の法人格による別のお金の流れをつくろうと思い至りました。

 

NPO法人Relightが目指すのは、短期的な仕事や住居の提供ではなく、以下の3つの柱に基づく根本的な生活再建の支援です。

 

  1. 必要な人が確実に公的支援につながるためのサポート
  2. 住まいや仕事だけでなく、生活面まで含めた継続的な支援体制
  3. 家計相談や金融リテラシー教育による、再困窮の防止

 

これらの活動を、より柔軟に・多様な協働者とともに展開するため、NPO法人という形を選びました。
市民・行政・企業と連携をしながら、孤立を防ぎ、生活の土台をつくるための「もうひとつの法人格」として、Relightを拡張していきます。

 

代表者メッセージ


はじめまして、NPO法人Relight代表の市川です。

日本には、路上ではなくネットカフェや友人宅を転々としながら生活している「見えないホームレス状態」の人たちが多く存在しています。
住まいを失い、仕事を失い、頼れる家族もなく、社会の中で孤立してしまっている
──そんな現実が、身近なところにあります。

 

私たちRelightは、「住まい」「仕事」といった目に見える支援にとどまらず、

公的制度への接続や、家計相談を通じた金融リテラシーの向上など、生活の土台からの再建をサポートしています。
大切にしているのは、「単発的な支援」ではなく、「自分らしい人生を取り戻すための長期的な支援」です。

 

どんな過去があっても、やり直せる社会であってほしい。

Relightという名前には、人生に再び明かりを灯す──そんな思いを込めています。
困難のなかにある人が、自分の人生を取り戻していく。

その歩みに、私たちは伴走していきます。

 

私たちだけではなく、みんなで一緒に誰もがやり直せる社会をつくっていきましょう。

ぜひ、応援・ご参加のほどよろしくお願いいたします。

 

NPO法人Relight
理事長 市川 加奈

 

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